LED照明の学校

LED照明のリスクを学ぶ|悪いLED製品を掴まないようにするには?

LED照明は、さっさと買いさえすればそれで”万事OK”というようなものではない。
良い製品・悪い製品をしっかり見定めなければ、長期にわたって安全に使い続けることはできない可能性もある。

つい先日、「蛍光灯は国内での製造と国外からの輸入を2020年度をめどに実質的に禁止する方針を固めた」と、政府から報じられたように、日本国内の事業者がオフィスや店舗をLED照明に切り替えていくことはもはや時間の問題である。

だからこそ、目利きする力を備え、最良の結果を導いてほしいと心から願っている。

1、作り手や売り手の顔が見えるLED照明を選ぼう

LED製品の選び方も「肉や野菜と一緒」だ。その一言に尽きると思う。

最近は、スーパーの生鮮品売り場に行くと、生産地と共に、生産者の写真やメッセージが添えられていることも多い。毎日人が口にするものだけに、作り手の顔が見えない不安をケアすることはとても大切な販売手法の一つになっている。

LED照明も、ほぼ毎日使い続けるものでもあることは共通しており、さらに言えば、肉野菜よりも高額な買い物だからこそ、同じかそれ以上に、作り手が見えるような製品を選び、さらに、その売り手との信頼関係を作ることに気を付るべきである。

その為の行動としては、販売代理店やメーカーさんに対して、きちんと製品の出所や工場の場所、どういった特徴を有しているのか、今までの実績、他社と比べたメリットとデメリットをきちんと聞いてみるのが一番いいだろう。

2、悪いLED製品を買ってしまうとどうなるか

悪いLED製品の典型的なパターンはこうです。

・『設計寿命が4万時間』とうたってはいるけど、実際にはその前に切れてしまう。
・『従来の照明と同じ照度である』と言われていたが、実際には同じ照度は出ていない。
・『商品電力は20W』になると言われていたのに、調べてみたらもっと電力が掛かっていた。

このような状況になると、果たしてLED照明にする必要はあったのかと思いたくもなる。

また、多くのLED照明製品には、初期不良時に数年間の無償交換保証を付けているケースが珍しくないが、保証が付いているからと言って、頻繁に取り替えに来られるようなケースがあってもたまらない。

このような状況を招かないためにはどうしたら良いのか?事前に確認すべき内容を少し細かく見ていこう。

3、LED製品の実績を確認する方法

特に『使用した経過年数』について確認してほしい。

LED照明の歴史は浅く、国内大手のパナソニック社が一般の電気店に向けた製品を販売し始めたのも2009年の暮れごろと、ごくごく若い市場である。

そんな中、設計寿命の4万時間をきちんとまっとうしたことのある、長寿命が裏付けられたLED照明製品など存在しているのだろうか?

結論として、そういったLED照明は日本国内に存在している。

数は限られるが、2010年以前に取り付けをされ、24時間365日ずっと使用されているような施設で、使用年数がゆうに50,000、60,000時間を超えていてるにも関わらず、2015年になった今も尚、現役で人々を照らし続けているLED照明というのが存在している。(私が知っているのは国内のメーカー製品である。)

そんな製品やメーカー、それらを販売する業者であれば、嘘偽りがないことが証明できるだろう。

では、実績年数が浅ければNGか?というと一概にそうとは言えません。真面目に製品づくりに取り組んでいるメーカーは多数ありますので、実績年数と共に、保証体制や、今後の会社の発展性、価格というものを鑑みて、お選びになってみてください。ただし、実績年数を聞かれて、明確に出てこないところとろは、お付き合いしないほうが無難です。なぜなら、確実に長持ちし、期待通りのパフォーマンスを発揮しているLED製品は存在しているのですから、そうではないかもしれないリスクを、あたなが無理に負うことはないのですから。

4、安さ=悪いということか?

安さ=悪いこと、では決してない。

しかし、前述したとおり、LED製品も「肉や野菜と一緒」という言葉に表せるほど、LED製品も安さには理由があることを忘れてはならない。

例えばスーパーの精肉コーナーでは、鶏もも肉の価格はこんなふうになっている。

★鶏もも肉
・日本産 98円/グラム
・海外産 47円/グラム

海外からの送料や関税があるにも関わらず、圧倒的に海外産のお肉のほうが安いのだが、価格差の理由は、原材料・人件費など、品質に影響する部分で必ず違いが出ている。

そういった価格の差は、概ね『品質の差』として現れ、食べたときの美味しさに影響することがあるのは想像に難くないだろう。「国産のお肉の方が、ややジューシーだね」などの感想が聞こえてきそうだ。

LED製品も同じで、設計内容やひとつひとつの部材、生産現場の管理方法など、それらが異なるからこそ価格差が生まれるし、パフォーマンスも一律同じではない。

ただし、どんな製品のPRを見ても『低電力で長寿命です』とか、『設計寿命40,000時間』とか、『実績多数あります』と、似たようなキーワードが並んでいるだけで、実際のパフォーマンスで比較するキーワードが表立って見えないので、明確な価格や電力量以外の数値では、なかなか比較しにくい印象をもってしまう。

だからこそ、前項で挙げた『実績・使用年数』をひとつ参考の軸にしながら見極めてほしい。実績もあって、他社よりもお安く買えるのならば、それはいい買い物と言える。保証体制や工事の体制、会社としての方針などを見て、良いコミュニケーションの果てに、ぜひいい買い物をしてほしい。

ちなみにLED製品は、国内大手メーカーも中国をはじめ諸外国の工場で生産することは当たり前になってきている。日本国内の工場を使っていても、諸外国から部材を取り入れて製品づくりしているのが実情だ。国内メーカーのほとんどが、品質と価格のバランスをとりながら開発を進めている。国産が安心という気持ちは分かるが、実績が伴えばこだわり過ぎなくてもいいというのも一つの事実だ。

5、LED販売会社の選び方 保証よりも保険が大事?

まず、製品の保証期間は、販売代理店ではなくて、メーカーから発行されているものかどうか確かめておこう。そのうえで、メーカー自体が無くなっては保証も意味をなさないので、メーカーがきちんとした会社かどうか見ることも忘れないでおこう。

その場合、PL保険については知っていて損はない。簡単に言えば、メーカーが自社の製品のせいでお客様に損害が被ったときのための保険であり、これに加入しているか否かによって、メーカーとして万が一何かがあったときのために備えているか、問われるだろう。

PL保険・・・生産物賠償責任保険
第三者に引き渡した物や製品(Product)、業務の結果(Completed Operation)に起因して賠償責任を負担した場合の損害を、身体障害または財物損壊が生じることを条件としてカバーする賠償責任保険である。
(出典:wikipedia)

ようするに、LED市場は急速に大きくなってきたせいで、さまざまな企業が乱立している。それぞれのメーカーとして、安全に対するスタンスの問題を確認したほうがいいだろうということだ。多くの企業が信頼に値する仕事をしていると信じているが、なんだかよく分からないメーカーもしばしばある。もっとも、LED製品は決して危険物ではないし、2015年最近では発火した事案などは聞こえてこないことは補足しておく。

まとめ

従来の電球では、こんな面倒に考えなくても買い換えはスムーズであったので、首をひねる方が多いのも納得できる。

白熱灯が生まれて100年余、蛍光灯が普及して50年余経過した現代においては、市場が安定し、消費者にとっても売り手にとってもきわめて”楽ちんな環境”が出来あがっていたと言えるだろう。

しかし今、LEDの登場によって、市場は再び湧き返っている。

おなじみの国内大手メーカーに加えて、新進の国内メーカーや海外メーカーなどが入り乱れ、世界的な照明の衣替えに拍車をかけているのだ。

LED照明変更に際してその担当や責任者になった方は、少し面倒な作業に感じられるかもしれないが、LED照明は5年~10年と役立つ製品なので、くれぐれもリスクを抑えながら、ぜひ納得のいく製品や業者さんと出会ってほしいと願う。

ちなみに、専門家ではない方が、多数の業者を比較するのは困難な場合もあることを私はよく知っているので、お困りのことがあればメールなどでお気軽にご相談ください。可能な範囲でアドバイスさせて頂きます。

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