LED照明の学校

蛍光灯型LED|2タイプある口金、その違いとは?

こんにちは。最近はますます秋も深まってきましたね。

いきなりですが、スーパーで売られている『生サンマ』と『解凍サンマ』どちらが美味しいと思いますか?

一般的には、秋ごろは『生サンマ』の脂は控えめなので、『解凍サンマ』のほうが脂がのっていて美味しいのですが、ご存知でしたか?

そんな、よくわからないけど、2種類あるものって、意外とあるんですよね。

さて、今回は蛍光灯型LEDに存在する2種類の口金についてご紹介します。

どっちがあなたに適しているかどうか、印象に左右されない正しい知識を身につけましょう!

1、口金の種類と特徴

先に申し上げましたが、国内では2種類存在しています。

『G13』・・・一般的に知られている”蛍光灯の口金”で、一部の蛍光灯型LED照明にも採用されています。この口金を採用したLED照明は、今まで蛍光灯が設置されていた器具にそのまま使うことができるのが特徴です。外国メーカーや国内新進のメーカーが採用しています。多くの人が、子供のころから一度は目にしたことのある口金ではないでしょうか。

『JEL801』(L形口金・L16口金と呼ぶ)・・・近年新たに開発された口金です。こちらは、パナソニック、東芝、三菱電をはじめとした大手メーカーのLED照明製品に適用されています。文字通り先端がL字型になっていて落下しにくい仕様になっていたりと、LED照明ならではの課題を克服するように設計されています。まだ実際に見たことがない人もきっといるのではないでしょうか?

2.なんで2種類あるの?

なぜ2種類存在しているのでしょう?

私は大手メーカーや業界団体関係者ではありませんが、色々と聞いた話や予想を交えた話になりますが、概ね以下のような感じでとらえています。

まず、念頭におきたいのは、

従来の蛍光灯とニューフェイスのLED照明とは、見た目こそ似てますが、仕組みは全く異なるものであるということ。

例えば、発光する原理が異なるため、扱う材料(部材)も異なりますし、ゆえに電気の通し方なども異なってくるわけですね。

そこで、LED黎明期に各メーカーで2通りの考えが存在していました。

A:「従来の蛍光灯と同じ口金(G13)で使えるLED照明を作って売ろう。」
主に国内新進メーカーと海外メーカー

B:「安全性・効率性からも電球・器具すべてLED照明に最適化された製品を作って売ろう。」
主には国内大手メーカー

Aの主張をざっくり補足すると、従来の蛍光管に見た目も取り付け方も似せる方が、一般消費者は買いやすいし業者も売りやすいと考えた。蛍光管は毎年数億本市場に出回っているし、日本中おなじみですもんね。だから、口金を従来のG13に揃えようと思った。

Bの主張もざっくり補足すると、2010年頃、蛍光灯型LEDが市場にどんどん出始めた頃には、新しい製品ゆえに、各所でLED照明に問題が多く報告されていた。どうも、従来の蛍光灯と同じようにLED照明を扱うことで、問題が生じやすくなっているらしいことも分かっていた。

例えば、従来の照明器具に適切な工事なく設置してしまい、発熱・不良を起こすケースだったり、LED照明の重量が、蛍光灯用の器具が耐えられる重量(500g)より重いケースには落下リスクがあったりと、LED照明についての正確な知識・情報が不足していたことが分かる。

そんな中、大手メーカーや業界団体としては、消費者を守りながら市場を上昇させていくことへの義務や課題に直面していたといっていい。LED専用の電球・器具をセットで販売することを是としていた。

(ちなみに、G13という口金はJIS規格に通っていません。)

このような2つの意見が出てきた結果、どっちがメジャーになるか?業界内では有名な対立構造が出来上がりました。

ここでは多くは言及しませんが、Bの国内大手側は、2013年頃には『JEL801』をJIS規格(国内標準化)にするような働きかけをしてみたりと、いろいろな動きがあったのですが、2015年現在はやや沈静化しているような恰好です。

※ちなみに、上記に挙げたLED照明のリスク(発熱・不良を起こすケース、重量の問題)については、G13の口金を利用している製品において、少なくとも私は、最近はあまり聞かないです。メーカーさんの製品開発努力、消費者の知識拡充および、工事業者さんの熟練度がUPがしたことなど、いろいろ好転する要因があるかなと思っています。

3、市場の反応

気になる消費者の反応はどうでしょう?

2年前のデータですが、富士経済さんが出されているデータなどを見てみると、ざっくりですが、

『G13』:『JEL801』=5:1

こんな割合で推移しているようです。

ただ、このような結果になったからといって、G13が業界標準だ!というのは早計かと思っています。

先に述べたように、G13のほうが導入しやすい理由がありますので、普及率が高いのは妥当ですし、2015年現在、一般的にLED照明の販売が盛んになってから、まだ10年も経っていないのですから、今後、長い目で見れば『JEL801』が逆転することもあるでしょう。

そこについては、もう少し現場に寄り添ってお話をすると、一般的にテナントビルを借りている企業さんが経費削減のためにLED照明の導入を検討した場合には、比較的G13口金の製品を導入するケースがありますが、仮に企業さんが退去して、ビルオーナーが改装を手掛け用とした場合には、LED照明に最適な環境を手に入れるべく、『JEL801』口金の製品を器具ごと交換するようなケースもしばしばみられます。

 

 

 

 

 

 

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